青空とゴルゴンゾーラ

虚無が何かになるためのブログ

「ああ…恋がしたい。恋がしたいな……」 童貞のぼやきと最終兵器彼女

 タイトルは漫画「最終兵器彼女」より。ドライアイで涙は出ないけど、心で泣きました。いつかこの漫画を読んで涙を流したいなあ。

 

 こんにちは。ソビ・エトです。

 

 

最終兵器彼女(1) (ビッグコミックス)
 

 

恋愛がしたい

お互いに愛し合い、思いやる、幸せな恋愛がしたい。

 

二人でささやかなことに喜怒哀楽して、二人で幸せになりたい。

 

愛情と唾液と体液を交換して。

 

トロけあいたい。

 

気持ち良くさせたいし、気持ち良くなりたい。

 

無条件の肯定と承認を交換したい。

 

ああ…恋がしたい。恋がしたいな……

 

 

気づいたら、恋愛市場から取り残されていた

 アリガチ・ムーブですが、中学生の頃は高校生になったら彼女が出来る、高校生の頃は大学生になったら彼女ができると思っていました。そして、大学生になってしばらくして気づく。そんなこと無かった。白馬の王子様は現れない。

 

 そんな甘い考えだったので、外見に一切気を使いませんでした。いざ恋愛をしようと思って、鏡を見たらそこには大きな借金があった。

 

 やるしかない。少しずつでも変わっていこう。あとは上げるだけ。あとは上がるだけじゃなくて。

 

性欲やそのものが目的の「恋」は「恋愛」じゃないと思っていた

 僕は純愛信者でした。恋愛という概念を知った時から、それはなんだか素敵なもので、尊いサムシングだと思ってきました。だから、性欲や恋に恋するのは邪道でカジュアルな「恋」でしかなく、崇高な「恋愛」ではないという根拠のない確信を持っていました。

 

 こうなったのは最初に触れた「恋愛」の概念が白雪姫をはじめとした童話だったからじゃないかと。美しくてステレオタイプなおとぎ話。思い込みの激しい僕は純愛にあらずんば「恋愛」にあらずと思い込みました。

 

その認識を変えたのが最終兵器彼女でした。

以下あらすじ

ぎこちなくも清純な交際をしている高校生、シュウジとちせ。札幌が突然の空爆に襲われたある日、シュウジは思いも寄らない姿に変身していたちせに出会った。背中から羽が生え、空をマッハ2の速度で飛び、とてつもなく破壊能力を持つ、自衛隊によって改造された“最終兵器”。それがちせだった。地球のあちこちで紛争が起こるたびに呼び出され現場へ向っていくちせと、彼女を見守ることしかできないシュウジ。ふたりの未来はいったい…!?

 

 この漫画ではいろんな恋愛に関するメッセージが含まれています。その一つが「生きるために恋愛したっていいじゃない」です。このアポカリプスな世界で二人は存在を確かにするために恋愛します。(マイ解釈。議論しましょう。)他にも不倫等が出てきます。(テツ先輩とちせのエピソード良いですよ。)

 

 純愛信者の僕は衝撃を受けました。(この作品純愛要素けっこう強いですが)価値観がひっくり返ったような。その時に純愛至上主義から解放されたように思います。

 

 童貞で性欲が満たされていないのも勿論ありますが。

 

 いろんな恋愛がある。「恋」でも「恋愛」でも。性欲目的でも良いし、恋に恋していい。純愛は今でも好みですけど。

 

最終兵器彼女は純愛至上主義の僕に対する最終兵器でした。